デモクリトスの考え方は・・・
長らく異端として排除されたが・・・
17世紀に復活し、近代個人主義の源流となった。
atom(ギリシア) と individual(ラテン)は
「分割不可能」の意
→原子論atomismと
個人主義individualismは共通項がある
■用語(個人主義との関連)
個性individuality
パーソナリティや態度などの面で,その人独自の性質をさして個性とよぶ。人は生まれ出た瞬間から,それぞれ個人差をもつ独自の存在である。体の大きさなどの生物学的側面から,性格や雰囲気などの心理的な面に至るまで,まさに十人十色である。こうした個人差は,成長とともに徐々に拡大していくが,他者との比較などのプロセスのなかで,より具体的で明確なものとなっていく。
E. H. エリクソンは青年期の心理社会的危機(発達課題)としてアイデンティティの確立をあげている。これは,自分らしい自分の発見,自分の可能性の発見など,自己や他者の個性への気づきと傾倒という面を含んでいる。すなわち,自分という人間はこの世界にただ一人だけであり,この世の誰もがそうした独自の有意味な存在であるという認識に至るのである。「個性」は「自分勝手」や「わがまま」と誤解されることもあるが,人間存在に関わる基本概念の一つである。(心理学事典、有斐閣、1999)
■用語(個性との関連)
集団主義/個人主義collectivism / individualism
集団の統制と個人の自律性欲求が衝突する葛藤関係において,集団全体の統制を優先する考え方を集団主義とよび,反対に個人の自律性の主張の方を優先する考え方を個人主義とよぶ。個人主義の浸透した西欧と対比して,集団主義は日本人に特徴的な特性であるといわれるが,集団のなかで自我を押し通すよりは,周囲との調和を優先する日本人の傾向は「間人―間柄主義」(濱口恵俊・公文俊平1982)とよばれることもある。
一般に集団主義というとき,「間人―間柄主義」をも包摂した広義の概念として使用されることが多い。個人主義的な人は,個人の自由意思の相互尊重に動機づけられ,必要以上の競争は抑制し,合理的ならば協同も積極的に行うが,他方,集団主義的な人は,集団が意識される状況では協同を強く志向する反面,群集状況のような集団の枠組が意識されない状況では,一転して過度に競争的,利己的に振る舞う傾向が高いことが指摘されている。(心理学事典、有斐閣、1999)
中世ヨーロッパの哲学
哲学と宗教の混淆の時代
★中世Middle Ages
歴史上、古代と近代の中間に位置する時代をいう。
ヨーロッパでは、西ローマ帝国が崩壊した5世紀から
15世紀末までの時期を、一般に中世とよんでいる。
(エンカルタ99、マイクロソフト社より)
◆スコラ哲学Scholasticism
@キリスト教の教義や信条をまず信じ
A信仰内容の真理性を知的に説明する
アウグスティヌス(354ー430)起源で
トマス=アクイナス(1225?-74)などが代表
スコラ哲学の研究テーマ
神の書いた二つの書(聖書と自然)の研究
1 聖書解読:文系学科
論理学、文法学、修辞学
2 自然解読:理系学科
算術、幾何学、天文学、音楽学
→この学問体系は現在の「文科系学問」「理科系学問」につ ながる
★自由七科 liberal
arts(一般教養教育)と呼ばれた
→現代の「一般教養科目(or free- arts)」
ボローニャ、パリなどに「大学」が創設された
(13世紀頃本格化したといわれる)
スコラ学の終焉(15世紀前半)
宗教的真理と観察による事実
との矛盾が拡大しスコラ学は崩壊
→コペルニクス(1473ー1543)の「地動説」が生まれる
■図版
天動説と地動説の図は こちら
中世暗黒時代の到来
「魔女狩り」に象徴される
魔女witchとは14-17世紀ヨーロッパで信じられた「幻想」
@特殊な能力を持つ
A社会に害悪をもたらすと考えられた一群の女性
→中世暗黒時代を象徴する事例
絵画に表現された「魔女」
老婆のイメージ
絵画「妖術」
ゴヤ(1746〜1828)の作品。スペインの画家
★以下のURLに作品の画像があります
http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/goya/goya.incantation.jpg
作者別インデックスは
http://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/
Webミュージアム
http://www.ibiblio.org/wm/
美女のイメージ
絵画「恋の魅惑」
17世紀フランドル派の作品
キング、魔術、平凡社1978より
映画に表現された「魔女」
■ビデオクリップ
「マクベス」(映画) 3:59
制作:1971、主演: ジョン・フィンチ 監督:
ロマン・ポランスキー
マクベスMacbeth
イギリスの劇作家シェークスピアによる四大悲劇のひとつ。初演は1606年ごろ。野望にとりつかれた主人公マクベスは、強引な手段でそれを成就するものの、罪の意識にさいなまれて心のバランスをうしない、最後は自滅する。権力への志向がいかに人間の考え方や生き方をくるわせるかが見事な迫力でえがかれている。スコットランドの一地方の豪族マクベスは、荒野でであった3人の魔女から、自分が王になるという予言を聞く・・・エンカルタ2004、マイクロソフトより抜粋
魔女の出現
ローマ教皇による異端審問(1258と1320年に発せられた)
がきっかけとされる
→宗教裁判の一環(宗教の教義や見解に基づく裁判)
魔女の特色
1 悪魔との契約
2 疫病、凶作、災害などの不幸をもたらす
3 ホウキ空中移動し、深夜に山野で集会し
悪魔と性的関係を持つ
4 身体には悪魔と通じたサイン
その部位は痛覚を欠く
→拷問を正当化、死を免れぬ仕掛けがあった
5 容姿は老婆、若き美女
→両極端がまずターゲットに・・・